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大成建設は超高層ビルを解体する環境配慮型新工法を公開

 大成建設株式会社は、「(仮称)大手町1-6計画」にて適用している環境配慮型の新解体工法「テコレップシステム」の進捗状況を公開した。
 自社で初めて同工法を適用した解体工事で、100mを超える建物の解体工事としては日本で2例目となる。

新解体工法テコレップシステム

 「(仮称)大手町1-6計画」地内の大手町フィナンシャルセンターは、高さ105mで、周囲にオフィスビルが立ち並ぶだけでなく、主要な幹線道路にも近接している。このような立地での100mを超える建物の解体は、周囲への工事騒音や粉じんに対する影響が大きいだけでなく、その高さによって影響がさらに広範囲となることが予想される。

 新解体工法のテコレップシステムは、一つの解体工場のように建物全体を閉鎖しながら完全に内部で工事を進めることができ、発生する工事騒音や粉じんを大幅に低減できる。従来の屋上開放型の解体工法では到底なし得ない結果だ。

 解体した資材を地上に降ろすクレーンには、回生ブレーキによる発電機能と蓄電池を設置し、解体に要するエネルギーを電気として蓄え、利用するシステムとしている。荷降ろし高さが高いほど効果も高くなるため、超高層ビルでの適用はより有効となる。

 大成建設では、今後超高層建物の解体が増えると予想される中、地球環境負荷軽減を目指し、テコレップシステムの更なる改善を進め、適用物件の増加に向けて積極的な営業展開を目指す。

関連リンク

大成建設株式会社
http://www.taisei.co.jp/index.html

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