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JFEスチールは鉄鋼スラグを活用した地中空洞修復工法を開発

JFEスチール株式会社は、鉄鋼スラグを活用した地中空洞修復工法を開発したと、11月30日に発表した。既存の床版の沈下や基礎の損傷などの影響を最小限に抑えることができ、災害復旧に貢献が期待できる。

空洞部の充填性を向上

東日本大震災の際の液状化現象によって、建物の基礎床と地面の間に空洞部が生じる事例が多数発生している。空洞部は、床版や杭などの基礎に陥没や亀裂などの悪影響を及ぼすことから、空洞部を何らかの形で埋める必要がある。この空洞修復工法に用いるために今回開発した、鉄鋼スラグを原材料とする『スマートグラウト』は、気泡を混ぜることで流動性を高め、空洞部の充填性を向上させたことに特徴がある。当社東日本製鉄所(京浜地区)内での施工試験の結果、一般的に空洞部に湧出している水中でもスラグと水が分離せずに良好に充填できることを確認し、既に製鉄所内の圧密により沈下した複数箇所に適用している。
東日本大震災発生を受けて、同社はこのほかにも鋼材・鉄鋼スラグを活用した震災復興対策技術の開発・提案を加速していく予定だ。

関連リンク

JFEスチール株式会社
http://www.jfe-steel.co.jp/index.html

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