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竹中工務店は建設汚泥を最大で60%削減する「TSP-ECO工法」を開発・実用化

 竹中工務店は、竹本油脂と共同で、2006年に開発した「TSP-ECO工法(建設汚泥の少ないソイルセメント壁工法)」を更に改良し、一般的なソイルセメント壁工法と比べ、建設汚泥を最大で約60%削減することが可能な工法を開発したと、9月14日発表した。

あべのマーケットパークでも適用

 この工法は、すでに、本年4月26日に開業した「あべのマーケットパーク キューズタウン」他7件の建設工事に適用された。
 特に、あべのマーケットパーク キューズタウン建設工事においては、建設汚泥をためるために先行して掘る溝を深くし、元の地盤を先に掘っておくという更なる工夫により、一般的なソイルセメント壁工法に比べ建設汚泥を約70%削減できたことが確認された。この工法により、建設汚泥自体の削減はもちろん、建設汚泥の処理費用、セメント製造や建設汚泥運搬に伴うCO2排出量、建設汚泥ピットの縮小など、環境面への配慮、作業性の向上と様々な効果が期待できる。

工法の概要

 通常のセメントミルク(水+セメント)に、独自に開発した混和剤(セメントが固化するまでの時間を延長させ、かつ流動性をもたせるために開発した特殊な薬剤)を配合することで、注入するセメントミルクの量を減らすことができる。通常、セメントミルクの量を減らした場合はソイルセメント(土とセメントミルクの混合物)の流動性が悪くなるが、薬剤の効果により流動性を確保することで山留め壁の芯材となるH形鋼を従来通り挿入することができる。

関連リンク

株式会社 竹中工務店
http://www.takenaka.co.jp/index.html

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