2012年03月28日10:00 【トピックス】
西松建設は「シムロックR SX」を用いたはく落防止性能を有する耐火コンクリートの性能を確認
 
							
														
							
西松建設(株)は、保有技術であるコンクリートはく落防止用ポリプロピレン短繊維(以下、PP繊維)「シムロックR SX」(NETIS番号:TH-110016-A)について、繊維径の小さいPP繊維を併用し混入量を調整することではく落抵抗性と耐火性の両性能をコンクリートに付与できることを、実験で確認した。
お互いの繊維が持つ利点を活かし性能面での弱点を補完
一般的に、コンクリートに混入する短繊維は、太さや長さ、材質、混入量により得られる性能が異なる。例えば、「シムロックR SX」(繊維径0.37mm×長さ20mm)はコンクリートのはく落対策には有効だが、火災時にコンクリートが高温履歴を受けた際に生じる爆裂現象(表層部分の飛散やはく離)に対する抵抗性は期待できなかった。そこで、耐火性の改善に効果のある細径のPP繊維を併用することでお互いの繊維が持つ利点を活かし、性能面での弱点を補完できないか実験により検討した。
実験結果から、「シムロックR SX」をコンクリート容積比で0.05%、さらに細径のPP繊維(繊維径0.048mm×長さ10mm)を0.1~0.15%加えて混合することで、石灰石骨材を用いた実強度80~90N/mm2程度(呼び強度60N/mm2相当)の高強度コンクリートにおいても、従来の耐火コンクリート(細径のPP繊維を単体で0.2%混入[同社実績])と同等の爆裂抵抗性や中性化抵抗性など有していることを、RABT60加熱曲線を用いた耐火実験で確認した。
また、はく落抵抗性に関しても、日本鉄道施設協会の土木工事標準仕様書に示された打撃試験に準じて評価したところ、はく落防止性能基準(繊維を混入しないプレーンに対する打撃回数比8以上)を十分に満足し、「シムロックR SX」を単体で用いた場合と同等以上の結果が得られた。
関連リンク
西松建設株式会社
 http://www.nishimatsu.co.jp/
 
					
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