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大林組は圧縮強度180N/mm2の超高強度材料「スリムクリート」を港湾施設補修に初適用

 株式会社大林組は、常温で硬化する高性能モルタル材料である「スリムクリート」を、港湾桟橋リニューアル工事に初適用したと、7月14日発表した。

 従来、沿岸構造物をコンクリートにより補修する際には、塩害を防ぐためにコンクリートの表面を樹脂で被覆する必要があり、樹脂は10年程度で劣化するため定期的な再被覆が必要とされていた。この塩害に対しては、塩分浸透性が普通コンクリートの50分の1以下である「超高強度繊維補強コンクリート」が有効とされているが、プレキャストでの対応しかできず、現場打設が必要な港湾施設等の補修には不向きだった。
 大林組が開発した「スリムクリート」は、直接打設が可能であり、施工規模や施工条件の制約を大幅に軽減できる。また、優れた流動性や充填性により、あらゆる形状や規模の構造物に対応が可能なため、今回、港湾桟橋リニューアル工事に採用されることとなった。なお、現場打設のUFCによる沿岸構造物の補修は、本工事が国内初の適用事例だ。

スリムクリートの特徴

1.汎用性の高い施工形態
 通常の生コンと同様に、一般の生コンプラントから生コン車にて運搬が可能であり、ポンプ圧送による打ち込みも可能。

2.短工期での施工が可能
 充填性が良好で常温養生が可能なため、作業効率の向上や工期短縮することができる。

3.沿岸構造物へ適した緻密性
 打設後、緻密な硬化体となるため、塩分を遮断する性能が一般のコンクリートと比べて格段に向上しており、沿岸構造物のライフサイクルコストを低減できる。

関連リンク

株式会社大林組 http://www.obayashi.co.jp/

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