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大林組は免震建物用階段を開発し、振動実験で性能を確認

 株式会社大林組は、免震建物用階段を開発し、技術研究所(東京都清瀬市)においての振動実験で、安全性の性能を確認したと6月20日発表した。

階段が伸縮することで歩行者の安全を確保

 鉄道などの線路上空には、商業エリアを組み込んだ駅施設が増えている。利用者の安全を確保するためにも、駅施設の耐震性が求められており、免震化が検討されている。 免震化された駅舎と非免震のホームを結ぶ免震建物用階段は、安全な動線の確保のために開発した。
 免震建物用階段は、階段上部(免震建物)と下部(非免震建物)の両端を固定し、階段を支える構造体を伸縮するパンタグラフ状にすることで、地震時の水平方向の揺れを各段に均等に分散させる。
 振動実験では、実物大の免震建物用階段(11段)を用いて、東日本大震災や阪神・淡路大震災レベルの地震振動などを再現して行った。その結果、免震建物用階段は免震部分と非免震部分の揺れの違いにスムーズに追従し、歩行者の安全性を確保できることを確認した。

大林組のコメント

 今回の振動実験で免震建物用階段の有効性を確認し、今後は実用化に向けてさらなる研究を進め、安全で安心な建築物を提案してまいります。

関連リンク

株式会社大林組 http://www.obayashi.co.jp/

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