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大林組はマンションの外壁を垂直自走するロボット「スカイクライマー」を開発

 株式会社大林組は、マンションのバルコニー部を垂直自走して各種作業が可能なロボット「スカイクライマー」を開発したと、11日発表した。外壁検査システムを搭載することにより、マンションの外壁面の検査が可能となる。

外壁検査の自動化でマンション居住者に安心を

 2008年4月に施行された国土交通省告示第282号により、建物の外壁周りについても検査と報告が建物所有者(管理者)に義務付けられ、この検査と報告が必要な物件は年々増加する傾向にある。しかしながら、これまでマンションの外壁検査では検査員が仮設ゴンドラでバルコニーに近づく必要があるため、居住者にとってセキュリティーとプライバシーに関する不安から、外壁検査への合意に消極的になりがちだった。

 今回開発した「スカイクライマー」は、バルコニーの立ち上がり部をつかみ自らを上下にクライミングすることで、無人で安定して外壁面を垂直移動できる。高さは最大200mまで対応可能であると同時に、十分な安全機能が搭載されている。また、検査システムを搭載することで、マンションのバルコニー面の各種外壁検査が可能だ。検査項目は、外装タイルの打診だけではなく、タイルやモルタル、塗装の浮きやひび割れ、金属部のさびの状態などを画像で検査できる。

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株式会社大林組
http://www.obayashi.co.jp/

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