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五洋建設は切羽前方コアサンプリングシステムを開発

五洋建設株式会社は、NATM工法等で施工されるトンネルにおいて、切羽前方の地質構造や地山性状を効率的に把握できる「切羽前方コアサンプリングシステム」を西日本高速道路株式会社と共同開発した。
本システムは、トンネル汎用機械であるドリルジャンボを用いて切羽前方地山から岩石コアのサンプリングを行う初の水平コアボーリングシステムで、現在特許出願中だ(特願2010-35025)。

ドリルジャンボを使用した、初の水平コアボーリングシステム

トンネルを安全かつ効率的に掘削するためには,切羽前方の地質構造や地山性状を精度良く把握することが重要だ。現在坑内からの切羽前方地山の探査は,主に(1)専用ボーリングマシンによる水平ボーリング、(2)TSP(弾性波)探査等の物理探査、ならびに(3)ドリルジャンボによる削孔エネルギー検層のいずれか、またはそれぞれを組み合わせて行われている。これらの探査手法は、精度は良いが機械設備が大規模になる、機械設備は小規模だが直接的に地質の評価ができないなどの問題点を有している。
そこで、専用の機械設備を用いずに切羽前方地山の岩石試料(コア)を採取し、直接的に地質を評価できる「切羽前方コアサンプリングシステム」を開発した。本システムの特徴は以下の通り。

1.専用の機械設備を用いず、汎用機械であるドリルジャンボでコア採取が可能。
2.トンネル作業員による施工が可能。
3.任意の探査深度で岩石コアの採取が可能。
4.ドリルジャンボで削孔できる場所であれば、任意の断面位置で迅速な探査が可能。
5.採取したコアで、点載荷試験や浸水崩壊度試験、X線回折試験等の岩石試験により、地山性状を直接的かつ定量的に評価することが可能。

関連リンク

五洋建設株式会社
http://www.penta-ocean.co.jp/news/2012/120731.html

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